THE APPEAL OF POROUS PLASTIC多孔質プラスチックの魅力
ミクロンオーダーの細孔を有するプラスチック素材、それが弊社が提供する多孔質プラスチック。
弊社では創業以来、一貫して多孔質プラスチックの製造・販売に従事しています。
樹脂焼結(プラスチック焼結)とは
粉末(パウダー)状の樹脂原料を金型に充填し、加熱すると粒子の接点同士で溶着(焼結)します。この時樹脂が完全に溶融する間際で冷却すると、内部に空隙(=気孔)を残した状態で成形されます。
こうして得られた成形体を多孔質体(ポーラス体)と呼び、気孔を活かして様々な用途に使われます。金属・セラミックスでは一般的な手法ですが、プラスチックによる焼結成形技術は国内でも希少です。
▲焼結樹脂断面のSEM画像(気孔径20μ・倍率200倍)
▲成形体内部に三次元構造の細孔(イメージ)
POINT
創業以来、弊社では多孔質プラスチックの焼結成形に一貫して従事。
国内でも数社のみが有するレアな技術です。
主な用途
ろ過
貫通孔と非貫通孔が混在する構造を活かして不純物を除去。
用途例フィルター
消音
三次元立体構造の細孔により圧縮空気等の騒音を低減。
用途例サイレンサー
吸液・吸い上げ
毛細管現象を利用して薬液やオイルなどを含浸・吸い上げ。
用途例吸水材
止水
空気を通しつつ水を止める性質を活かし、液体の侵入・コンタミを防止。
用途例止水材
塗布
多孔質体に含ませた薬品や液体を皮膚などの対象に優しく塗布。
用途例塗布体
脱気
密閉容器内の膨張空気を外に逃しつつ、外部からの水の侵入をブロック
用途例容器の脱気部
散気
多孔質板や円筒を通じて、水中などへ気泡を発生。酸素供給やバブリングなど
用途例散気管
活躍する分野
産業機械
インラインフィルターやサイレンサー、吸着シートなどプロセスにて活躍
水処理・抗菌
水中へ工アレーションする散気管や、抗菌剤を活用した菌抑制フィルター
日用品
液体のりの塗布面や水道水の整流フィルターなど身近なところで活躍
医療機器
ピペットなど吸引器具の止水フィルターをはじめ、薬品の吸い上げ・含浸・濾過など
分析機器
液体クロマトグラフィー装置のカラムフィルターなど。金属からの置き換えにも対応
バイオ
細胞のハンドリングなど近年注目を集める分野
トーメイ工業の技術力
気孔に「高精度」を
プラス
プラス
多孔質体内部の細孔の大きさ(気孔径)を用途に応じて調整可能。樹脂によっては、2μmから100μmまで段階的にお選びいただけます。また、気孔の大きさを比較的均一に制御することで、多孔質体としての性能を維持します。
ポーラス体に「成形力」を
プラス
プラス
円板・円柱・シートはもちろんコップ状やプリーツ形状まで、優れた成形技術により立体・複雑形状が可能です。
EVAやPTFEなどの弾性のある樹脂からHDPEやPPといった硬質な樹脂まで成形できるので、しっかりと形状を持たせたい部材に最適です。
樹脂部材に「機能性」を
プラス
プラス
樹脂の物性を活かして、多孔質体の材質をご提案。また、樹脂原料に様々な物質をブレンドすることで、親水性や抗菌性などの「機能性」(=付加価値)をプラスします。
異なる樹脂をブレンドしたり、樹脂に無機材料を混合した複合成形など、様々な可能性が広がります。